トーゴ共和国への投資

 トーゴの経済は、主に国の労働人口の65%を占める農業に依存しています。残りの労働人口の30%はカカオ、コーヒー、綿花の栽培、またリン鉱石や、鉄鉱石の採掘などに従事しています。トーゴは、リン鉱石の生産国としては世界第5位です。

 1980年代後半から、トーゴ領内に自由貿易地域ができました。自由貿易地域内では、薬品、植物油、コンピューター、化粧品、デンタルケア製品の製造や交通、その他の業種に属する、多くの会社が繁栄しています。

 当地域で唯一の水深が深い港湾設備を持つロメの商港は毎年、急成長を遂げており、トーゴや近隣国にとっての重要な経済的資産となっています。

なぜトーゴ?

■平和で安定した国  

 トーゴは過去数年間、平和で安定しており、大きな国際組織や日本を始めとするそれらの主なパートナー国との関係に信頼を寄せ、強化してきたことが強調されます。このような安定は、組織や民主主義の文化の改善、人権の尊重、社会経済の発展、そして住民の生活条件の改善などの成果をもたらしますが、そのためには、平和や持続的な開発による集団的安全保障や、紛争後の教育、そして紛争予防措置などが重要となります。  

 トーゴを平和な国にするため、政府は軽武器の拡散や、人権の侵害と闘ってきました。実際に、国レベルで、政府はこの部門の担当大臣に「蜘蛛作戦」と名付けた戦略を立てさせました。それは領土全域の安全と安定を図るために平和を促進するためでした。この戦略は、いつでもどこでも必要に応じて介入できるという原則のもとに定められました。これにより、トーゴの平和を維持するための真の能力を与えられ、市民を保護する積極的な役割を果たしました。トーゴは影響を受けた西洋の国に倣って、アフリカ地域の平和と安全の主要保証国になりたいと願っています。このような動きは経済開発に新たな風を吹き込む新しい投資家についての、政府によるより包括的なリサーチを含んでいます。

  さらに「蜘蛛作戦」によって具現化されたトーゴの価値観は、平和、安定、紛争予防などを促進させています。この戦略は、地域の不安定が生じたときの迅速な介入手段となることを意図しています。

 

■住民の利点と活力

  西アフリカの大西洋沿いに位置するトーゴは、水深が深い商港と二つの国際空港があり、その戦略的な地理的位置は、世界中の国と貿易をするのに理想的な環境となっています。 

 

■若く精力的な住民 

 トーゴの利点の一つは、その人材の潜在的価値にあります。彼らの活力、真面目さ、経済発展や技術革新を受け入れる姿勢などは、よく知られています。 

 

■非常に発展した社会体制

  トーゴはもてなしのよい国で、外国人でも居心地よく暮らすことができます。彼らの子供も、一般的にも、技術的にもよい教育を受けることができます。 

 

■インフラストラクチュア

  ロメの商港は900ヘクタール以上ある、大きなインフラストラクチュアです。水深が深いという特徴により、ギニア湾において最も確かで能率的な港となっています。コンテナー集配所はコンテナーや単一積荷に特化しており、110,000㎡の貯蔵庫と200,000㎡の平地があります。世界中の港との連絡のよさは保証されています。ロメの商港は、トーゴの商人にとって効率的な道具であり、後背地 (ブルキナファソ、マリ、ニジェール)に向かい、企業活動を行うための重要な交通の要所となっています。  ニャシンベ・エヤデマ国際空港のエアターミナルのサービスは、西アフリカで最新のもので、年間11,000トンの貨物を取り扱っています(2005年のトーゴの通貨価値による)。 

 ニャントゥグ国際空港はワガドゥーグーからフライトで45分のところに位置しており、トーゴの後背地と、世界の大都市を繋いでいます。

  国内便としては、FlyTogoという会社があり、2011年4月から始動しています。この国内便によって、今後はトーゴの複数の都市間があっという間に繋がるようになりました。

  交通のインフラストラクチュア(港と空港)が進歩したことで、費用や人件費が削減されて、港や空港の設備や施設などの維持や、2000年版のISO 9001 の認証過程において、トーゴの当局が民間企業に委託するなどの成果をもたらしました。  道路交通の発展や広がりは、首都やロメの主要商港とそれを取り囲む近隣国とを繋ぎ、物資の流通や貿易をより円滑にしています。

  また、非常にモダンな会議室のあるホテルなど、迎え入れるためのインフラストラクチュアは大変、発達しています。 

 

■電気通信

  通信機器の市場は、主に3つの電話会社が占めています。固定電話の会社であるトーゴテレコムは、完全にデジタル化された通信・伝達網を持っており、136の村と公園で、主に70,000回線ほど開通しています。

  回線は、インターネット・アクセスのプロバイダーとして専門化されており、回線を変換することで遠距離通信や、512KBまで達することがある専門的な回線を通しての固定通信などができます。

  17のプロバイダーが、300あるインターネットカフェに商品を売り出しており、自宅で接続できない利用者のためにサービスを提供しています。

  新しいサービス(ADSL、RNIS、SDA、会議電話、着信番号通知など)も、回線上で利用可能です。携帯電話のプロバイダーには、ローミングのための設備が整えられています。またトーゴは、TOGOCELとMOOVという2つのプロバイダーによって運営されている携帯電話のサービスエリア内です。そしてこれらが提供しているローミングのサービスのおかげで、利用者はいくつかの国では旅行中も連絡をとることが可能です。 

 

■有資格労働可能者

  トーゴでは就学率は73%に達しており、アフリカで最も高い国の1つです。職業訓練に関しては、有資格労働者を育てるための学校がいくつかあります。

  「ル・フォン・ナショナル・ダプロンティサージュ・ド・フォーマション・エ・ド・パーフェクショヌマン・プロフェッショネル」(職業訓練と技術再教育の国立基金)は、企業の従業員の能力を高めるために、経済的支援を行っています。

  これらの努力によって、トーゴには資格を持ち、よく訓練された労働者がいるため、彼らの雇用の自由は保証されています。2006年に更新され、適用された労働法は、とても柔軟で、労働市場の新しい力関係に適合するようにされました。 

 

■金融業界の安定

  トーゴは、CFAフランを通貨とする西アフリカの八カ国によって構成される「西アフリカ経済通貨同盟」(UEMOA)に加盟しています。そのため、トーゴはUEMOAの銀行委員会による経済的支援によって保証される経済的安定の恩恵を受けており、自由主義的な為替規制を享受しています。UEMOAの金融市場には、投資家が参加することができます。また、数多くの銀行や、いくつかの財政機関が存在しています。

  トーゴの銀行は、投資家に取引の安全や、取引を行うのに必要な保証などを提供できる健全な経営状態にあります。この経済政策は、政府機関の設置により維持されており、これらの政府機関は投資家に以下のようなサービスを提供しています。 

 

1. トーゴの大統領のもとに商業・民間セクター促進担当の省庁が設置されたことは、ビジネス界における指導者が向けている関心と、その発展のために彼らが働くことができるということを表しています。 

2. トーゴ商工会議所(CCIT)は、トーゴ人とビジネス関係を結んで、維持したいと考える経済取引をする人々にとって、最も重要な相談機関です。その執行機関は更新されたばかりです。社会的指導者や、国内外のビジネスパートナーに対して、組織や経済取引をする人々を確保することが商工会議所の任務です。

3. 商工会議所には、企業手続センター(CFE)という独自の窓口があります。CFEは、投資家に代わって、会社の設立、変更、閉める手続を行います。設立のための手続を行うためには14日間かかります。しかし、それまでに、さらに5日間の準備期間が必要となります。 

4. 保税地域運営協会(SAZOF)は、保税地域でビジネスをしたいと考える投資家を歓迎し、共同の事業体を組織します。 

5. 中小企業・中小工業のための資金促進・保証を行う独立政法人(ANPGF)は、以下の任務を負っています。 

  流通可能な資金に関して、正式に承認された金融機関を通し、中小企業、零細企業、経済を支えるセクター一般に貸付けの保証を与えて、会社の融資に関する問題解決の支援をします。

  中小企業や中小工業にとって有益となる投資家をリサーチして、取引可能にします。